心の風景2019

「桜の記憶」

　　　　　今年の桜は見事だった！

　　　　　噛みしめるように呟き、花びらの絨毯を歩いた。

　　　　　桜の記憶は更新され、その度に新たな心の風景として刻まれる。

　　　　　それは、いつの頃からか、春を見送る大切な儀式になっている。

　　　　　すっかり聞き飽きたはずの「平成最後の・・」というフレーズが、

　　　　　半年余り経った今、記憶の中でリフレインする。

　　　　　平成最後の桜は本当に見事だった！！

　　　　　舞い散る花びらに包まれて、呟くようにシャッターを切ったあの日、

　　　　　巡る季節の贈り物に感謝しながら、新しく迎える時代の春に思いを馳せていた。

　　　　　これから更新されていく桜の記憶が、いつまでも穏やかで美しく、　　　　

　　　　　たくさんの笑顔とともにありますように。

 

 

 

使用写真用紙:PICTORICOソフトグロスペーパー

 

 

 

心の風景2018

光の余韻Ⅱ

－Shadow voice－

  

影が呟く　 　影が笑う 　　影が唸る

影を睨む　　影が逃げる　　影を追う 

じっと影を待つ 

やがて影は徐に語り始め 

私は黙ってシャッターを切る

 

 

 

 

 

　　　　　　　　　　　　※撮影場所～津和野太皷谷稲成神社／山口市赤田神社／倉敷市阿知神社

※使用写真用紙～PICTORICO PRO ソフトグロスペーパー

心の風景2017

［海辺の組曲－Prologue－］

暗くざわついた気配を残し

嵐が去った海は静かに横たわる

遥か波打ち際の向こう

水平線の彼方に明るい兆しが見えた

波の音にシンクロしながら深呼吸をする

もつれた心がほどけていくのを感じる瞬間

私は無意識にシャッターを切る

  

 

 

※使用写真用紙　PICTORICO PRO スムーズフォトペーパー

 

 

心の風景2016

「雨あがりのブランコ」

「光の余韻」

※使用写真用紙: PICTORICO PRO スムーズフォトペーパー

タグ：写真展